痰とは、鼻腔経由のものを除く呼吸器系で作られた粘膜の一種で、その役割は呼吸器にとって有害となる物質を絡め取って体外へ排出する為にあります。
成分は主に糖蛋白や免疫グロブリン、脂質を含むゲル状の水です。吸い込んだ埃や塵、細菌やウイルスやアレルゲンなどを含んでいます。
痰は、実は体調が悪い時だけに出るというわけではなく健康で正常な時にも出ています。一日辺りの正常な量は成人で100ml程度です。これよりも極端に多いと何かしらの疾患を抱えている可能性が高いと言えるでしょう。
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また痰の色はその原因によって変化します。白色もしくは無色透明の場合は、細菌ではなくウイルス感染症や喘息などが考えられ、一般的な風邪では痰の色は少し黄色く変化します。この黄色い色は白血球と細菌などの戦った残骸が混ざるからです。
緑色に近い色の場合は膿が混ざっている場合で、主に蓄膿症などの症状で見られます。
少し赤く変色している場合は血痰と言って血が混ざっている恐れがあります。この場合は注意が必要で、鮮赤色であれば喀血に近い状態ですし、茶色や褐色であれば肺炎や肺結核などの重症疾患を疑います。
普段と違う痰の色が見られる場合は、至急病院で診てもらいましょう。
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